技能実習・特定技能の受入れを行っています。
tân kiều(シンチャオ)。シンチャオはベトナム語での日常挨拶になります。ナザレの家あさひでは、外国人材の受入れを行っており、常勤職員として現在、5名(女性3名、男性2名)の方と一緒に働いています。ベトナム国籍の技能実習生2名、特定技能として3名の方が働いていますが、皆様へ最初に伝えたい事は、介護人材としてナザレの家あさひの職員として大きな力になってくださっているということです。非常に真面目に仕事に取り組んで下さり、一生懸命に学ぼうとする姿勢や覚えようとする意欲は非常に高く、倫理的な相手を尊重することや勤務態度、マナーなどは私たちも見習うべきところがたくさんあります。何より利用者の方への丁寧な関わり、支援をしてくださり、利用者との信頼関係も築いていくことができ、利用者の方からは「今日いなくて寂しいね」という声を聞くこともあります。
制度について少し触れますと外国人技能実習制度は、定められた期間の中で、日本で技術、技能、知識等を学び自国へ持ってかえるということ。開発途上地域等への移転を図り、経済発展を担う「人づくり」に寄与するという国際協力の推進が大きな目的となります。制度は1960年代後半頃から現地法人などの社員教育として行われていた研修制度が評価され1993年に制度化、2017年11月に改正され新たな制度がスタートしました。しかしながら今ニュースでも取り上げられていますが、技能実習における人権侵害や強制労働の問題など、制度自体に批判がある背景もあり、見直し議論が活性化される見通しもあるとのことです。一方、特定技能制度は2019年4月から導入されている新しい在留資格で深刻な人手不足と認められている業種に限り、外国人の就労が可能となりました。
現行の制度に沿い、法人として2021年11月に特定技能1名、2022年6月に技能実習2名、そして昨年12月に特定技能2名の方が採用されています。正直、外国人材の受入れについては、戸惑いもたくさんありました。言葉の違い、文化の違い、コミュニケーション手段など見えないものに対する不安が大きかったです。ただ、一緒に働きはじめて私たちが感じることは、皆さん明確な目標を持ち、その目標を叶えようと必死に努力をしている姿があるということです。異国の地で家族と離れて働くということは、想像を絶する大変さがあるかと思います。また、人材育成、教育、人を育てることをどのように行っていくかを改めて考えるきっかけにもなりました。ナザレの家あさひでは、職員一体となって日本語教育を行っています。また、業務について1つ1つ丁寧にわかりやすく教えていくことを実践しています。これは外国人だからではなく、私たちも同様に新職員に対してもきちんと行っていかなければならない大切なことであると改めて感じています。
昨年12月に行われた介護技能実習評価試験では、技能実習生2名が見事合格されました。 仕事をしながらの試験勉強は大変な事かと思います。しかし、仕事の合間を縫って勉強する姿、目標を達成するためにひたむきに努力している姿はとても印象的でした。いつも笑顔で、勤務中も自分の出来る事を探しながら真剣に取り組む姿を見て、私たちももっと頑張ろうと思うことが出来ます。
外国人材の受入れに伴い、技能実習生には監理団体が技能実習活動と事業所のサポート等を面談形式で定期的に行っています。特定技能は登録支援機関が入り、必要なサポート等を行ってくださいますので、2つの機関が職員や事業所のスーパーバイズの役割を担っている為、定期的に受入れに関する必要なことを相談しながら、日本で働く外国人材のサポートを行っている所も1つ安心して働いてもらうために大事な繋がりとなっています。
外国人材の受入れを考えることは、新しいことへのチャレンジでした。経験のないこと、新しいことを進めることは大きな勇気が必要になることだと思います。私たちは、最初の1歩を踏み出すことができ、法人にとっても事業所にとってもプラスとなり、皆様にご理解とご協力を頂きながら全体で役割分担をし協力して行ってきた経過がありました。このご縁を大切にロザリオの聖母会で働いて良かった。これからも働いていきたい。と思って下さるように、同じ法人や職場の仲間として今後も一緒に仕事に取り組んでいきます。今回の外国人材の雇用は、今までの価値観や考え方を見直す大きなきっかけにもなりました。従来の考え方に捉われず、今後も色々な分野、場面での可能性にチャレンジできるようにしていきたいです。
技能実習・特定技能実習生の方々は様々なナザレの行事に参加しています。
〈各ハウスの旅行にて〉
〈もちつき会〉
技能実習生の2人は初めて日本のお餅を食べたとの事でした!
日本の文化にふれ、利用者さんとの楽しいひと時を過ごす事が
出来ました。
〈日常の仕事の様子〉
入浴介助や食事作りを行っている風景です。
空いた時間を使い、自分たちでリフター操作の手順等をおさらいする姿も見られ、勤勉さを感じています。
事務所職員が介護技術を教える場面においても、以前からいらっしゃる特定技能の方が通訳としての役割
も果たしてくれています。
文化の違いはありますが、支援を行う同志として互いに刺激しあい、私たちも成長していけたらと思います。
仕事だけではなく生活面でのサポートを行いながらや日本で暮らす面白さを一緒に見出して行けるよう、取り組んでいきたいと思います。
今後も、ナザレの家あさひホームページにて、技能実習生・特定技能の方々の働く姿等、掲載していこうと思います!