【はじめに】

 社会福祉法人ロザリオの聖母会の理念として、常に世の光に当たりにくい人々と共に生きようと努力してきました。それが弱い人であったり、社会や家族の負担に耐え得ない人であったり、社会や家族から捨てられた人であったりしました。

 そのために入所施設、通所施設、地域生活支援といった、障害者福祉サービスを整備してきました。また、施設を利用する人のためだけでなく社会全体の拠点(社会資源)として、障害者の自立支援と地域生活支援について推進し、地域福祉への啓蒙も続けています。

 現在では、「施設に入院・入所している方」約400名、「施設に通所している地域の方」約170名、「在宅生活を支援している対象者」約1,800名、これらの方々に対して常勤、非常勤合わせて約500名の職員が関わっています。

 中核地域生活支援センター・海匝ネットワークは、平成12年10月に重症心身障害児施設・聖母療育園が「障害児(者)地域療育等支援 事業」を受託し、その後、地域全体のために活用すべく、13年1月に旭市街に拠点を整備し、地域生活支援センター・さわやかネットとして、知的障害者、障害児を含め活動してきました。


【中核地域生活支援センターの誕生】

 福祉施策は、これまで子ども、障害者、高齢者等対象別に分かれ、これら福祉に関する相談事業も各々の対象者毎に行われてきました。しかし、これらの相談内容は複合していることが多く、ワンストップでの相談や緊急時の迅速な対応などが求められています。

 このため、千葉県では対象者横断的な施策展開を図る健康福祉千葉方式を推進し、この度、福祉の総合相談機能(24時間体制)・権利擁護機能・地域生活支援機能を併せ持った民間サイドの拠点となる「中核地域生活支援センター」を設置することとなりました。

 まずは「中核地域生活支援センターモデル事業」を平成15年12月から平成16年9月まで、県内2ヶ所の民間事業所で開始しました。その内の1ヵ所として当事業所が香取・海匝中核地域生活支援センターモデル事業受託し、活動してまいりました。

 平成16年10月からは「中核地域生活支援センター」を各健康福祉センター(保健所)圏域に1カ所設置し、海匝圏域の中核地域生活支援センターとしての事業を県より受託しました。


【中核地域生活支援センターとは】

 地域での生活を実現するために地域住民からの様ざまな相談に対応できる体制、実際に権利侵害が発生している可能性がある場合に対応し権利を守る体制の確保が求められています。

 中核地域生活支援センターは、広域福祉圏をカバーした子ども、障害者、高齢者といった対象者横断の相談窓口機能と権利擁護機能をあわせもつ総合相談窓口です。


新しい地域福祉像
誰もがありのままに
その人らしく
地域で暮らす
ことができる

実現に向けて

相談・権利擁護と地域総合コーディネート

  1. ワンストップでたらいまわしにならない相談体制の確保
  2. 行政と民間の協力による迅速かつ効果的な権利擁護体制の確保
  3. 相談機能と権利擁護機能の一体的提供

1.365日24時間の相談体制


2.主たる事業エリア


3.行政やその他、福祉機関とのネットワーク


4.権利擁護機能

(1) 発見 → 

地域のネットワークから発見する仕組みづくりをします。

地域の支えあい助け合いネットワーク・ふれあいサポーター(民生委員、利用者の家族など)と連携し、情報の相互交換をします。
権利侵害されている場合に相談できる場―窓口があることを広く知らせていきます。
(2) 通報 → 

関係機関による権利擁護・生活支援ネットワークづくりのために連絡調整会議で発見・通報のためのルールづくりをおこないます。

(3) 対応 → 

中核地域生活支援センターと福祉救急隊(法律家、医師、看護師、社会福祉士、介護福祉士等)が協働して解決にあたります。

  • 調査
  • 専門的な立場から協議
  • 先例を集めて検討する
  • 解決のための助言、行動
(4) 終結 → 

中核地域生活支援センターで対応の記録、事例の集積、課題の整理を行い、必要に応じて地域のネットワークと連携しながら事後の見守りにあたります。


※ふれあい地域生活支援センター

地域には各種の健康福祉推進のための社会資源があります。
例えば高齢者を対象とした在宅介護支援センター、障害児者を対象とした地域生活支援センター等、子育て層を対象としたファミリー・サポートセンターなどがあります。
ふれあい地域生活支援センターとはこれらのセンターの中で協力いただけるセンターを指定し一次窓口業務を担ってもらうものです。内容に応じて中核地域生活支援センターや個別支援センターに連絡してもらいます。


※福祉救急隊

中核地域生活支援センターに登録された福祉の専門家集団です。
地域で権利侵害等が行なわれている可能性がある場合に、行政と協働して現場に出向いての相談などの役割を担います。


※地域福祉サポーター

地域において子ども、障害児者、高齢者をはじめ地域住民の様々な相談に応じて中核地域生活支援センターの地域総合コーディネーターなどに情報をつなげていく役割を担う人材です。


【中核地域生活支援センター海匝ネットワークは】